楽しいペン字!


楽しいペン字!
2. 師匠との距離

日々,「山下静雨先生のような文字が書けるようになりたい,山下先生に追いつきたい」と思いながらペン字の練習をしておりますが,「果たして本当に先生に追いつける日がくるのだろうか…」と思うことがよくあります.
今年のペン習字研修センターの新年会で「山下先生に近づきたいと思ってはいたが,むしろ離される一方だ…」とおっしゃった方がいたそうですが,その意見に同感です.

山登りに例えてみますと,最初,「先生は標高1000メートルの高みにいる方だから,頂上目指してがんばろう!!」とはりきって登り始めたとします.でも登り続けていくうちに(ペン字の勉強を続けていくうちに)「先生は1000メートルどころではない,2000メートルの高みにいる方だった!!」と「先生は最初に思っていたよりもっとすごい方だった」と分かるようになります.そして更にはりきって登っていくと「2000メートルどころではない,3000メートルの高みにいる方だった!!」と気付きます.自分には途方もない高さですが,それでも「先生に一歩でも二分の一歩でも近づくんだ」という気持ちでまた登り始めます.そして「3000メートルどころではなく,4000メートルの高みにいる方だ!!」と気付く・・・.
山下先生にご指導いただいて十年以上になりますが,この十年,「少し登っては先生のすごさに気付く」ということを繰り返しています(先生はそのうち宇宙までいってしまうのでしょうか?).自分はまだ最初の1000メートルも登れていないというのに….

自分自身は山下静雨先生を目指して一歩一歩追いかけているつもりなのに,追いかければ追いかけるほど(自分のペン字の勉強が進めば進むほど),「先生はもっとすごい人だった!!」と気付くことになり,先生と自分との距離が近づくどころかどんどん広がっていきます.
「追いかければ追いかけるほど遠くなる」
たぶん自分は師匠に追いつけない…
それでも「師匠に一歩でも二分の一歩でも近づきたい」という気持ちだけを持ち,ペン字の勉強を続けています. 追いつけないと分かっていながら追い続けるというのは何だか少し寂しい気持ちにもなりますが,師匠と弟子との関係はそういうものなのかもしれません.

(2015.8)                          
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このページは山下葉雨がペン字について感じたこと,体験したことなどを書いたページです.
(個人的に感じたことですので皆様のお役に立たない場合もあるかもしれませんが,どうかご了承ください)



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