ペン字を続けて思うこと

sakura


 ペン字の練習を続けることで少しずつ上達し、周りから「字が上手だね」をいわれると 大変うれしいものです。
 人前で堂々と字が書けるようになりますし、字がうまくなることで自分に自信がつくようになります。


 ペン字を続ける事で「字が上手になる」ことも大切なことですが、それ以外にも得られることが沢山あります。
 例えば時間に追われる忙しい生活の中でも、ペン字の時間を持つことで一旦立ち止まり、自分と向き合う時間を得ることができます。


 長男を出産して間もない頃、慣れない育児で時間に追われ、朝が来たと思ったらあっという間に夕方になり「私は今日一日何をやっていたんだろう…」とぐったり疲れることがよくありました。
 子供はとてもかわいいけれど「自分の時間もほしい…」と思ったものです。


 そんなとき、一日5分でも10分でもペン字の練習をしますと、「今日はペンを持てた。充実した一日だった」と思うことができました。
 たった5分、10分というペン字の時間が、忙しい日常生活を休憩できる貴重な時間となりました。


 自分だけのペン字の時間を持つことで、妻、夫、母親、父親、上司、部下など普段の自分の役割を休憩することができます。
 休憩し、立ち止まることで自分と向き合えることができるのだと思います。


 また、字を書くことで自分の心の状態も分かるようになります。当たり前ですが、疲れているときは良い字は書けませんし、気力が充実していればのびのびと気持ちよく書けます。


 お手本を横に置き練習を始めますと、その日の出来事、自分が気になっている事などが次々と頭の中に浮かんでは消え、浮かんでは消えていくことがあります。
 そして時には「自分では全然気にしていないと思っていた事」が何度も頭に浮かぶことがあり、「こんな事を気にしていたんだ!」と本当の自分に気づくことがあります。


 師匠、山下静雨先生が「字がうまくなるのは当たり前。ただそれだけではだめ」「単に字がうまくなる、だたそれだけではない『心』が大切だと思っています」とおっしゃっていますが、ペン字を続けることで「字が上手になる」こと以外にも沢山の経験が得られると思います。

sakura



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