ペン字仮名


2回目の創作に挑戦

 前回からたいぶ時間がたってしまいましたが、2回目の創作作品に挑戦です。
◆題材
 今回も西行の歌を選びました。
「むすぶ手に涼しきかげをそふるかな 清水にやどる夏の夜の月」です。

【集字2-1】
 今回は一字一字ではなく、言葉ごとに集字できる部分が多かったので、意外にすんなり集字することができました。
集字1

【作品2-1】  集字した文字をもとに書いた作品がこちらです。
 今回も寸松庵色紙の散らし方を参考にしました。
創作1添削

 先生からは下記のコメントをいただきました。
「似た形を並べるのは得ではない」
「集字したそのままでは作品らしくなりません。それを一つの作品らしくまとめるのは少し続けたら位置を変えたり・・・」

 先生の添削をもとに何度か書き直して練習してみましたが、どうしても「作品らしく」なりません。先ほど「意外にすんなり集字することができました」と書きましたが、正直あまり深く考えずに集字してしまったので、集字をやり直してみました。

【集字2-2】
 書いたときに文字と文字が自然につなげられるよう、流れを意識してみました。
集字1

【作品2-2】  やり直した集字をもとに書きなおし、添削していただいたものがこちらです。  「行の流れを途切れさせないように!」とのことです。
創作2添削

【作品2-3】  行の流れを意識して、もう一度提出しました。
創作3添削
 先生からは、
・「行の流れは大切です」
・「け」の縦線が少々傾けすぎ
・「そ布る」を右下へ
とのコメントをいただきました。

【まとめ】
 今回の作品を書いてみて、まずは「集字する作業」をおろそかにしてはいけないと痛感しました。
 法元先生のご著書にも「集字も多くの文字の中から、その行に適した文字を選ばなくてはなりませんが、この作業が作品の良し悪しを大きく左右しますので、安易に処理しないよう注意したいものです」とありました。
 また、前回もそうでしたが、山下先生の添削ではいつも「行の流れ」という言葉が書かれています。ペン字仮名作品では「行の流れ」が非常に大切なんだと感じました。

 次回は、真ん中に大きな余白をつくり、左右に文字を散らす書き方をしてみたいと思います。山下先生のペン字仮名のお手本もこの散らし方が一番多いので、がんばってみたいと思います。


―過去の創作―
―過去の臨書―

このページはペン字仮名のページです。ペン字仮名というのは「かな書道」をペンでかいたもの。「ペン字作品」の一番下にあるのがペン字仮名の作品になります。

私がペン字仮名をやりたいと思ったきっかけは、山下静雨先生のかな書道作品に感動したからです。それまで、「かな書道って読めない文字がいっぱいあるけど、何がおもしろいのだろう?文字は読めてこそ意味があると思うけど・・・」と、「かな」にまったく魅力を感じず、やりたいとも思っていませんでした。

ですが7、8年くらい前のペン習字研修センター新年会で山下先生のかな書道作品をいただいてからはその考えが変わりました(以前の新年会では、参加者全員に山下先生のかな書道作品がプレゼントされていました)。

先生からいただいたのは24cm×27cmくらいのサイズの色紙に良寛の詩を書いたもの。部屋にかざるのにちょうど良いサイズなので飾っておいたところ、その作品の前を通るたびに作品が「輝いて見えた」のです。そのころはまだ変体仮名を勉強しておりませんでしたのでまったく読むことができなかったのですが、読めないのに作品全体が輝いて見えました。「なぜ?」と不思議だったのですが、山下先生の作品のすばらしさに少しずつ気付き始めたのだと思います。

その作品をみているうちに、「こんなに美しい作品をペンで書けるようになれたらなあ・・・」とペン字仮名に憧れるようになりました(先生の作品は毛筆でかかれているのになぜか「ペンでやりたい」と思いました)。

先生にお願いしてペン字仮名の指導を受け始め、最初はその独特の字形に驚きながらも楽しく練習をしていました。ですがだんだんと「ペン字仮名ってやっぱり大変。自分の手には負えないかも」と思うように。

例えば実用ペン字では「字間や行間は揃える」「行頭行末は揃える」「字形は左右対称で安定した形に」が原則ですが、ペン字仮名では「字間や行間は揃えないようにする」「行頭行末は揃えない方が良い」「字形は左右非対称で不安定な形にする」ことが求められます。つまり常に「変化」を加えるよう意識しなければなりません。

「実用ペン字のような原則がなく、自由すぎて大変」と思い、最近まで「創作(お手本なしの作品)なんて一生無理」と思っていましたが気がつけばペン字仮名を始めてもう8年くらい。「もうそろそろペン字仮名の創作にも挑戦していかなきゃ!」と思って先生に相談したところ「古典の臨書から始めるとよいです。元永本古今集の文字がスマートです」と教えて頂き元永本の臨書からスタートすることに。

臨書になれてきたら、集字→倣書→創作、と進めていくことが目標です。かなり時間がかかると思いますが何とか創作までたどり着きたいと思っております。先生の許可をいただきましたので臨書を添削していただいたものを随時掲載し、勉強を進めていく予定です。「ペン字仮名の書き手は少ない」と以前先生がおっしゃっていましたので、ご興味のある方がいらっしゃいましたら一緒に勉強していけるとうれしいです(2016.3)。





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