ペン字仮名


* 創 作 3 *

 3回目の創作作品を書いてみました。
◆題材
 今回は西行の秋の歌です。
 「雲はらふ嵐に月のみがかれて光えて澄む秋の空かな」

【集字】
 前回の反省を踏まえ、前後の文字が滑らかにつながるよう慎重に集字をしてみました。
集字1

【作品3-1】  集字した文字をもとに書いた作品がこちらです。
 真ん中に大きな余白をつくって、左右に文字を分けて書いてみました。
創作1添削

 先生からは下記のコメントをいただきました。
・二行目の「天」・・・位置!一字だけポツンと右に出て孤立しています。前からの流れ大切。
・三行目の「ひか利えて」・・・文字の流れ…前後の位置大切。

 練習しているとき、二行目がどうしても左に流れてしまうので、「右に流さなきゃ!」と、行末の「天」を右にだして調節したつもりでしたが、極端に出すぎたようです。 あくまで、「前からの流れが大切」とのことで、先生のおっしゃる「なだらかに右下へ流れる」とは、極端に文字を右に出さず、少しずつ少しずつ右へずらしていくことなのかな?と感じました。
 「ひか利」も右に思い切りずらしてみたのですが、良くなかったようです。  

【作品3-2】  行の流れがなだらかに右下へ行くよう意識して書きなおしてみました。  
創作2添削

 先生からは、
・二行目の「礼」・・・直線的でなく、少し曲線で。
・三行目の「す」・・・直線的過ぎです。少し曲線にするとよい。
とのコメントをいただきました。
 ペン字仮名では直線的過ぎは良くないようです。

【まとめ】
 ペン字仮名は行を右下に流すことが基本ですが、極端に右にずらしていくことは良くないと教えていただきました。前の文字からの流れ、前からのつながりが大切であり、川の流れのように・・・というイメージでしょうか。
 今回は集字にたいぶ時間がかかってしまったのですが、初めての創作作品よりは作品らしくなった(?)気がするので、引き続き集字作業は慎重にやりたいと思います。
 


―過去の創作―
―過去の臨書―

このページはペン字仮名のページです。ペン字仮名というのは「かな書道」をペンでかいたもの。「ペン字作品」の一番下にあるのがペン字仮名の作品になります。

私がペン字仮名をやりたいと思ったきっかけは、山下静雨先生のかな書道作品に感動したからです。それまで、「かな書道って読めない文字がいっぱいあるけど、何がおもしろいのだろう?文字は読めてこそ意味があると思うけど・・・」と、「かな」にまったく魅力を感じず、やりたいとも思っていませんでした。

ですが7、8年くらい前のペン習字研修センター新年会で山下先生のかな書道作品をいただいてからはその考えが変わりました(以前の新年会では、参加者全員に山下先生のかな書道作品がプレゼントされていました)。

先生からいただいたのは24cm×27cmくらいのサイズの色紙に良寛の詩を書いたもの。部屋にかざるのにちょうど良いサイズなので飾っておいたところ、その作品の前を通るたびに作品が「輝いて見えた」のです。そのころはまだ変体仮名を勉強しておりませんでしたのでまったく読むことができなかったのですが、読めないのに作品全体が輝いて見えました。「なぜ?」と不思議だったのですが、山下先生の作品のすばらしさに少しずつ気付き始めたのだと思います。

その作品をみているうちに、「こんなに美しい作品をペンで書けるようになれたらなあ・・・」とペン字仮名に憧れるようになりました(先生の作品は毛筆でかかれているのになぜか「ペンでやりたい」と思いました)。

先生にお願いしてペン字仮名の指導を受け始め、最初はその独特の字形に驚きながらも楽しく練習をしていました。ですがだんだんと「ペン字仮名ってやっぱり大変。自分の手には負えないかも」と思うように。

例えば実用ペン字では「字間や行間は揃える」「行頭行末は揃える」「字形は左右対称で安定した形に」が原則ですが、ペン字仮名では「字間や行間は揃えないようにする」「行頭行末は揃えない方が良い」「字形は左右非対称で不安定な形にする」ことが求められます。つまり常に「変化」を加えるよう意識しなければなりません。

「実用ペン字のような原則がなく、自由すぎて大変」と思い、最近まで「創作(お手本なしの作品)なんて一生無理」と思っていましたが気がつけばペン字仮名を始めてもう8年くらい。「もうそろそろペン字仮名の創作にも挑戦していかなきゃ!」と思って先生に相談したところ「古典の臨書から始めるとよいです。元永本古今集の文字がスマートです」と教えて頂き元永本の臨書からスタートすることに。

臨書になれてきたら、集字→倣書→創作、と進めていくことが目標です。かなり時間がかかると思いますが何とか創作までたどり着きたいと思っております。先生の許可をいただきましたので臨書を添削していただいたものを随時掲載し、勉強を進めていく予定です。「ペン字仮名の書き手は少ない」と以前先生がおっしゃっていましたので、ご興味のある方がいらっしゃいましたら一緒に勉強していけるとうれしいです(2016.3)。





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